LeetCodeでプログラミング学習

最近LeetCodeというサイトを利用してプログラミングの学習をしている。学習と腕試しと頭の体操を兼ねてというのが正確なところだろうか。 自分の中では頭の体操的な位置づけが大きい。設定された問に対して、どうやったら解けるか自分で考え実装してみる。実装の過程で、ついでにKotlinの勉強にもなったらなぁなんて感覚である。 そう、Kotlinで解いている。つい最近も、groupingByなるメソッドが用意されていることを知ったが、問題を解いている最中にこういった新たな発見に出会えるかもしれないというのが、Kotlinの勉強にもなるかなあと思っている所以である。 競技プログラミングという観点で見れば、日本語でできるAtCoderが有名だろう。こっちのほうが計算量やら書いたプログラムの効率性をちゃんと測れて良いと思う。LeetCodeでも処理時間は出るが、Kotlinで解いた場合、同じコードでもSubmitするたびに100msくらいの誤差が出る場合があって、まったく指標として役に立たない。ついでにKotlinで解いている人は少ないのか、提出されたコードの100%より早いです=自分が初めてKotlinで提出した、なんてパターンがあってさらに指標にならない。 そもそも競技プログラミングとしてやっているというよりは、先にも書いたとおり、私の場合は学習のためという面が大きい。その観点で見ると、LeetCodeは英語であることを除けばやりやすかった。AtCoderだと標準入力から入力を読み取る部分からやらないといけないのに対して、LeetCodeは引数として渡ってくるので純粋に解法に集中できるのが良かった。あとはAtCoderだとKotlinのバージョンが1.0.0で、対してLeetCodeが1.2.50だったというのも理由の1つではある。 英語であることは、障壁というよりは英語の学習にもなっていいかもしれないと考えている。英語の学習とはならなくとも、英語に慣れるのに役に立つだろう。ちなみに問題によっては英語が理解できずにそもそも解く以前の問題で詰まってしまうこともあるけれど、そういう場合は他の理解できる問題をやるようにしている。 LeetCodeのいいなと思ったところは、問題を解く以外にも学習用コンテンツがあることが挙げられる。 例えばIntroduction to Data Structure – Binary Treeは二分木についてのコーナーである。一部は課金しないとアクセスできないが、無料でもできる部分がいくつかある。 各ノードを巡回するにはどうしたらよいかという問いにすら苦労するのだが、だからこそ勉強になる。わかるわかる、再帰使えばいいんでしょと思っても、実際に適用しようとすると手が止まってしまった。 これに限らないのだが、再帰処理をすれば解けそうという場合に、どこからどこまでが再帰処理に必要なのかがすぐに言語化できない。だからなかなかコードに落とせない。LeetCodeをやったからと言ってすぐに言語化できるようになるわけではないのだが、実際に問題に直面して解くという経験を通じて徐々に理解を深めていけたらいいなぁと思っている。 そういえば感覚で理解しているといえば、lambda式も結構感覚で使っている。こう書いたらこうなるんでしょというノリで使っているということか。 こういう問題には自分でアプリを作るだけではなかなか出会えないので、こういうサイトを利用して学習するのもよいのではないかなと思う。 問題の探し方 私はProblems→Difficultyで難易度選択、Listsで「Top 100 Liked Questions」にチェックを入れてフィルタリング、その上でSolutionつきの問題を解くようにしている。 問題の質は玉石混交で「なんやねんこれ」というような問題もあったりする。likeが多い問題はそれだけ勉強になると思った人や面白いと思った人が多いということになる。さらに解説付きであれば解法の勉強にもなるだろうからなおおすすめである。 Solutionがないやつは、ディスカッションで他の人の解法を見ることも可能ではあるが、解説になっているとは限らないのでSolutionつきのものを選んでいる。

Androidプログラミングを学ぶ上で大切だと思うこと

こっちのブログで書くか、別のブログで書くか迷ったのだが、プログラミングの話だしこっちに書こうかなと思う。 書こうと思ったきっかけは、Androidプログラミングを教える仕事を受けたこと。まあ個人的に、私などが人様に何かを教えるなどおこがましいという思いはあったものの、まあ何事もやってみなければわからないということでやってみた。 Android特有の、ライフサイクル周りの話だとかは、まあ知っていないと辛いよねっていうことではあるんだけど、それよりもっと基礎的な、プログラミングを学ぶ姿勢とでも言おうか、今回書きたいのはそこについてだ。Androidプログラミングとタイトルにしているのは、私がAndroidしか知らないから限定しているだけで、たぶん他の言語でも同じなんじゃないかなと思う。 私はずっと一人でAndroidのプログラミングをやってきた。ほぼ独学である。書籍とネットの情報を頼りに黙々とやってきた1。そんなやつが人様にプログラミングを教えるのもおこがましい気がするものの、3ヶ月間教えてみて大事だなと思ったことが3つある。 1つ目は言ってしまえばコミュニケーション能力である。いきなりプログラミング関係ないじゃないかと思われるかもしれないが、これはとても大事である。別に話を弾ませたり、相手の気持ちを慮ったりする能力が必要だというわけではなく2、自分の考えを相手に伝えようと努力できることって、プログラミング関係なしに大事だなと思ったのである。具体的なシチュエーションとしてはエラーを伝える場面でよくそう思った。なんだかよくわからないけれどもこういうエラーが出たんですと、わからないなりに説明しようとする人とそうでない人がいる。エラーの確認の仕方は知っているかどうかの問題なので、初心者だから見込みがないとかそういう話ではない。しかし、わからないなりに説明をしようとする人に、私は伸び代を感じたのである。 2つ目はチャレンジ精神である。とりあえずやってみることが大事だということ。こう書いたら動いた、だったらこう書けば違う動きになるのではないかと仮説を立てて、挑戦してみる姿勢が大事だ。知らなければどうしようもない部分もあるので、教えてもらうことも大事ではあるが、教えてもらうのを待つだけではなく、自ら挑戦する姿勢もまた大事なのであると言いたい。 3つ目は自分で調べる力である。Androidは特にソースコードがすべて公開されているので、なぜそう動くのかはコードを読めば分かる3。ソースコードを読むのでなくても、公式のドキュメントを読んで調べることなら誰でもできるはず4。Androidのプログラムを書いていると、便利なライブラリのお世話になることがとても多いが、そういったライブラリの使い方を、ライブラリのドキュメントやソースコードから調べることは重要だ。 以上3つ。プログラミングを教えているのに、プログラミングの知識、変数がどうのとかJavaがどうのとかとかよりも、もっと基礎的なことの方が大事に思えたことが意外に感じられた。 最後に、これからプログラミングを勉強しようと思っている人は、できるだけ効率的に学びたいなと思っていることだろう。きっと、いい師匠(先生)を見つけるのが効率的なんだろうけれど、どうやって探すのかは私が知りたい。だからそんな効率的に学ぶ方法を探す前に、さっさと何かプログラミングしてみる方が早いと私は思っている。 Androidプログラミングで言えば、とりあえず市販の本でもネットの情報でもなんでいいので、とりあえず書いてあるとおりにやってみるのがよいと思う。書いてある通りにやってうまくいかなければ、誰かに聞くのがいいだろう。 実は、そういう「書いてあるとおりにやってみたけど動かない」という状況は、スキルアップにちょうどいいシチュエーション5なのだけど、初心者はただ辛いだけなので、誰かに聞くのが手っ取り早い。Twitterでつぶやいてみるとか、teratailとかStackoverflowとかで質問してみるとか6。学校の先生がいるなら、先生に質問するのがいいだろう。聞ける人がいるということはとても恵まれたことなので7、そんな環境にいる人は今のうちに有効活用するべきだと思う。 大事だと思った3つのこと。コミュニケーション能力、チャレンジ精神、自分で調べる力。何にでも言えることじゃないかと思うけど、何にでも言えるからこそ大事なんじゃなかろうか。実際、教えていてこの人はプログラムに向いている・向いていないと感じることが何回かあった。それはなぜそう思うのかと考えてみたら、プログラミングの知識よりも本人の姿勢によるところが大きいと思ったのだ。 ネットで公開される知見に頼るところが大きいのでとてもありがたく拝見している ↩ あるにこしたことはないが ↩ 理解できるかはともかく ↩ 理解できるかはともかく ↩ 原因を調べて解決することは、プログラミングをしていく上で何度も通る道であり、そういうハマりを経て人は成長していくのである ↩ 質問する敷居の高さは、teratailの方が低いとは思うが、思い出してほしい。コミュニケーション能力が大切だということを。インターネット上の人々はあなたの状況を理解しているエスパーではないので、聞き方が悪いと答えは返ってこないどころか、逆に傷つくことになるかもしれない。 ↩ 学生という立場は学生という立場を失ってはじめてそのありがたみが分かるのだ ↩

UdacityでAndroid開発の勉強(ついでに英語も?)

Udacityをご存知でしょうか。動画を見ながらAndroid開発(だけじゃありませんが)の勉強ができるサイトです。 入門的な内容から高度な内容(アプリのパフォーマンスを向上させるとか)まで幅広く学ぶことができます。しかも無料で。 私は今この講座を勉強中です。動画に日本語字幕がついているありがたいコースです。Udacity – Developing Android Apps 私がUdacityの動画で勉強している理由はいくつかあります。 無料で見れる(有料の講座もあるので注意) Googleが提供しているので品質が保証されている ちゃんとまとまった1つのコンテンツとして勉強したい ついでに英語の勉強にもなりそう すでにAndroid Development for BeginnerやMaterial Desgin for Android Developersなどを受講しましたが、「そういうふうにやるんだ」という新たな発見もあって面白いです。(そんなん知っとるわ、ということもまた多いですけど) 動画で「こんなふうにやるんだよ」と教えるだけでなく、GitHubにあるサンプルコードを元に自分でAndroid Studio使いながら実践する内容もあるので、無料といえどかなり本格的です。 Udacityのコンテンツは全て英語です。ですが扱っている内容はプログラミングなので、雰囲気でなんとか進めていくことはできると思います。言ってることはよく分からなくても、コードを見ればなんとなく理解できると思います。 英語の勉強になりそうというのも意外とバカにできない重要な要素だと思います。少なくとも私は、Udacityで勉強するようになってからというものの、英語に対する苦手意識が薄らいできたように思います。おかげでAndroid Developersの情報を原文で読むのが自分の中で普通になってきたりしてます。 ただし抵抗感が薄らいだだけであって、英語ができるようになっているわけではありませんけどね。しかしそれだけのことでも、こと英語に関しては充分な進歩だと思います。英語も勉強したいなぁなんていう人には、Udacityを利用するのがついでにAndroidの勉強もできるおすすめな方法じゃないかなと思います。